公益財団法人 全日本科学技術協会よりシンポジウムのご案内です。

JARECでは、COVID-19及び新興感染症感染拡大防止に向けてご活動されている皆さまを対象に、感染症の収束と新たな社会のあり方に向けたシンポジウムを開催しています。具体的には、ウイルスに対する治療対策、感染経路の不確実性の除去・低減の事例、感染防止に役立つ活動や研究開発事例など、感染症のメカニズムや地域において産学官が一体となって新型コロナウイルス感染拡大防止に取り組んでいる事例をご紹介致します。 

本シンポジウムの第11回では、日本発の官民ファンドで新薬の研究開発を推進し途上国の感染症克服を目指すGHIT Fund CEOの國井先生にご講演いただきます。GHIT Fundは、感染症に関連した医療機器の研究開発に対する投資実績もございますので、本講演を研究支援が得られる場としてもご活用ください。講演終了後には、名刺交換会を予定しておりますので、意見交換を希望される方はぜひ現地会場(AP東京丸の内)にお越しください。
また、第12回は、免疫応答の視点からコロナの重症化・後遺症への関与について京都大学の上野先生にご講演いただきます。講演では、基本的なヒト免疫細胞の種類や特徴、前述の後遺症・重症化の早期予測につながるバイオマーカーの特徴について講演されます。本講演を医療機器(画像診断システムや血液検査装置、血圧測定器など)研究開発の高度化に向けたヒントを得られる場としても奮ってご参加ください。

今般、下記要領にてシンポジウムを開催致します。奮ってご参加頂きたくお願い致します。

詳  細: https://www.jarec.or.jp/jarec_workshop_covid19_v2/index.html

※第11回(12/9)はGHIT FundのCEO國井修氏を迎え現地開催(ハイブリッド)致します。
 第12回(12/16)は京都大学「ヒト免疫学」の上野英樹先生を迎えオンライン開催致します。
 なお、第13回は横浜市において実施された感染対策システムをご紹介する予定です。

プログラム

第11回テーマ : 「感染症制圧に向けたグローバルな取組みとパンデミックに向けた明日への備え
                         -パートナーシップの意義と創薬開発の展望」

日  時: 2024年12月9日(月)15:00~16:30
開催形態: 現地開催及びオンライン(Webinar)開催
会  場: AP東京丸の内
      https://www.tc-forum.co.jp/ap-marunouchi/access/
定  員: 現地 30名(先着順)/オンライン 300名(Webinar)
参 加 費 :  無料

(基調講演)15:00~16:30
「感染症制圧に向けたグローバルな取組みとパンデミックに向けた明日への備え」
 公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund) CEO 國井 修 氏

概 要:感染症は未だに世界で20億人近い人々を苦しめているが、気候変動やグローバリゼーションなどによって既存の感染症の再燃、新たな感染症の出現が懸念され、実際に起こっている。演者は1990年代からNGO、JICA、大学、外務省、国連・国際機関を通じて世界の感染症対策に従事してきたので、世界でどのような感染症制圧の取組みがなされてきたのか、特にパートナーシップの意義や役割を含めて説明し、また将来のパンデミックに対していかなる取組みが世界でなされているのか、特に検査・診断・ワクチンなどの開発を中心にお話ししたい。
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第12回テーマ : 「ヒト免疫応答の乱れ」と感染症の重症化と後遺症発症への関与

日  時: 2024年12月16日(月)15:00~16:00
開催形態: オンライン(Webinar)開催
定  員: オンライン参加 300名(Webinar)

参 加 費 :  無料

(基調講演)15:00~16:00
「「ヒト免疫応答の乱れ」と感染症の重症化と後遺症発症への関与」
 京都大学 大学院医学研究科 免疫細胞生物学 教授
 京都大学 高等研究院 ヒト生物学高等研究拠点 副拠点長
 京都大学 免疫モニタリングセンターKIC センター長
 上野 英樹 氏

概 要:ヒトは感染症に罹患したのち、多くは完全に回復する。ここでは、ウイルスなどの感染病原に対処するために免疫機構が中心的な役割を果たしている。免疫機構の機能が十分でない場合、病原体の体内からの排除が遅れ、疾患の長期化や重症化が起こる。また、免疫機構の調整がうまくいかず、不必要な免疫応答が過度に誘導される場合にも、疾患の重症化が起こる。これら、いわゆる「免疫応答の乱れ」が重症化のみならず感染症罹患後の後遺症にも関与していると考えられている。本講演では、基本的なヒト免疫細胞の種類や特徴から、新型コロナウイルス感染によっておこる免疫応答、「免疫応答の乱れ」による重症化、後遺症への関与などについて、研究室の研究内容を紹介しながらわかりやすく解説したい。

(お問合せ先)
 公益財団法人 全日本科学技術協会
 電話:03-3831-5911
 E-mail:corona2024@jarec.or.jp